体重が減らない≠ダイエット失敗?とは限らない
「足指」から健康と運動をかんがえるトレーナー、石田です。
皆さんは、ダイエットの成功とは何だと思いますか?
いきなり哲学的な問いかけですが、けっこう重要なことなんです。
これまでおおくの方のダイエットをサポートしてきましたが、ほとんどの方は体重を気にしすぎです。
もちろん、まったく気にしなくていいとは言いません。
でも…
体重が減る=細くなる
ではありません。
体重が減らなくても、細くなっていることは多々あります。
逆に、体重が減っても細くなっていないという事も…。
ということで、今日は皆さんのダイエットが実りあるものになるように、ダイエットの考え方について書いてみます。
ぜひ、最後までお付き合いください。
ダイエットは目的ではない
ダイエットは目的ではなく、目的を達成するための手段のひとつです。
なので、もし目的が体重を落とすことなのであれば、体重をめっちゃ意識すれば良いと思います。
たとえば、体重別の競技に出場されるかたであれば、体重のリミットを守ることは必須です。
少しでもオーバーしてしまうと、そもそも競技に参加できないので^^;
そうではなくて目的が、見た目を良くしたいとか、キレイになって見返してやりたいとか、結婚式までに痩せたいとか…
これは体重が減ったら達成されるかと言えば、微妙なところです。
もし見た目を変化させたいのであれば、体脂肪を減らして、筋肉は可能なかぎり残す必要があります。
それって体重を減らすってことでしょ?
と思ったあなた!
半分正解で半分間違いです。
次の項で少し詳しく説明していきます。
体重は当てにならない
引用:https://www.builtlean.com/body-fat-percentage-men-women/
ダイエットを頑張って体重が減った!
これは素直に喜んでいいと思います^^
ですが、一方で…
体重が減る=スタイルが良くなる
ではないことも理解していただきたいと思います。
たとえば…
身長175cm
体重90kg
体脂肪率30%
の男性がいたとします。
めちゃ頑張って体重を20kg落としました。
体重だけをみると、ダイエットは成功!となりますよね。
ですが、大事なのは20kgの内訳です。
体重90kgで体脂肪率が30%という事は、体脂肪の重さは27kgですね。
もし減った20kgがすべて体脂肪だったとしたら、体脂肪は7kgとなります。
体脂肪率になおすと、体脂肪率10%という事になります。
これはダイエット大成功ですよね!
上図の見た目的にも、体脂肪率が30%と10%では全然違いますよね。
では、減った20kgのうち、体脂肪が10kg、筋肉・水分が10kgだとしたら?
体脂肪率は24%となります。
体重はおなじ70kgだったとしても見た目が全く違いますよね。
では、筋肉量が20kg減ってしまったら?
体脂肪率は38%!
同じ身長・体重でも、体脂肪率によってみためは大きく変わります。
また体重は10kgしか減っていないとしても、内訳しだいです。
体脂肪が20kg落ちていて、筋肉量が10kg増えていたとしたら?
体脂肪率は8%となります。
体組成計も当てにならない
引用:https://www.builtlean.com/body-fat-percentage-men-women/
上記の内容は、男性だけではなく女性にも当てはまります。
よく体組成計ではかった体脂肪率をもとに
私体脂肪率が低くて~
なんて言っていらっしゃる方もいますが、インピーダンス法は精度としてはめちゃ低いです。
家庭用だろうが、業務用のインボディであろうが精度はあまり変わりはありません。
ほんとうに正確な数値が知りたいのであれば、医療機関で計測する必要があります。
DXA法(Dual energy X-ray Absorptiometry)といわれる微量なX線を照射する方法。
まだ費用も高いですし、かならず必要なわけではないと思いますが…。
ダイエット中に意識したい数字としては体脂肪率ですが、DXA法は費用もかかりますし、現実的ではないです。
では、何を指標とすればいいのか?
ダイエットで意識するものは?
私がダイエットの経過を評価するときに意識するポイントは3つ。
- 体重
- 腹囲
- 食事
体重は気にするな!と力説しましたが、体重の増減も大事。
ですが上記の通り、ただ痩せれば良いわけではないですよね。
なので、腹囲の計測を行います。
先ほど見ていただいた写真で考えてみても、体脂肪率が増えるごとにお腹が大きくなっていますよね?
という事は…
体脂肪率が下がっていれば、腹囲も比例して細くなるはずです。
体脂肪率を正確に測る方法がないので、現状はこれがベストかと。
最後は食事。
大まかにいうと、「一日の総摂取カロリー」「タンパク質量」をチェックしています。
痩せる痩せないは、カロリー収支によるものです。
ちゃんとアンダーカロリーになっているのか?
筋肉量を落とさないように、タンパク質はしっかりと維持できているか?
大まかで良いので意識することは大事です。
意外とタンパク質がとれていなかったりしますからね^^;
あまりにも体重だけに意識が向くと、体重が落ちないと落ち込み、体重が増えると発狂してしまう…なんて話も聞きます^^;
そんな状態じゃストレスが溜まって、余計に痩せなくなっちゃいますからね。
体重が減っていなくても、腹囲が減っていたり、ズボンが楽に履けるのであれば、痩せてるんです!
ダイエット中は、体重だけにこだわり過ぎないようにご用心を。